2011年2月1日火曜日

みつばちと花の精

みぞれが雪になり

音もなく

二人の上に降りてくる


鳥居をくぐれば

群れている鳩も

今日は いない


おみくじを交換して

よほど おかしいことがあるのか

雪が降る 灰色の空を見上げて

笑っている


二人は やがて

おみくじを

そばで可憐な花をつけている

蝋梅の枝に結んだ


ありがとう 楽しかったわ

女の目じりがぬれているのは

雪のせいじゃない

「また 会えるよ。」

「いつ 会えるの?」

「菜の花が咲くころ」

「わかっているわ。黄水仙・・・次がれんぎょう
そして フリージア・・・・」

「ぼくには 黄色の花が一番美しく見えるんだ。」



蝋梅の枝から

一匹のみつばちが飛び立ち

ちいさい輪を描いてから

どこかに行ってしまった


花の精は

なんども なんども くりかえした

またきてね

またきてね


神社の池に

同心円のさざなみがひろがり

池のあちこちでささやいている


くるよ きっとまた会えるさ

池の中から声をかけてくれたのは

マウスだった



マ・・・マウス!!!!

かめ