いつの年のことだったか、4月に入ってからの寒さが
異常だったことがある。異常気象のせいで、野菜の
値上がりが続いた。便乗値上げで、肉も、魚も、米も
食卓にのるものはみな 高くなった。
野菜が値上がりすると、外食産業も低迷する。
やがて人は外で遊ばなくなり、家でごろごろする
人が増える。
景気の低迷は さらに負の連鎖を呼び 企業は倒産
失業率が上がり、そこに少子高齢化が追い打ちをかける。
100才以上のお年寄りや、すずめの涙ほどの年金生
活者を支えきれない数少ない若者。
企業どころか 自治体のほとんどが破綻した。
福祉が機能しなくなり、ほんのひとにぎりの大金持ち
以外は路上生活者となっていった。一握りの大金持ち
はブルーシートを生産していた。
もっとも、ブルーだけではあいそがないと、カラフルな
シートも世界にひろがっていったが・・・
こうして産業は衰え負のスパイラルをすべりおちて行
った。
人々には冷房も暖房もなく、車で遠くに行くこともなく
自給率は完璧になった。
ほそぼそとテントコミュニティができていた。
気がつくと 温暖化の進行は止まっていた。
めでたしめでたし なんだろうか???
