2011年10月26日水曜日
2011年9月28日水曜日
創作狂言 灰かぶり娘
登場人物 城からの使い・・・使い
しんでれら・・・・・・・・・・・・・し
ままはは
あね
たろうかじゃ
じろうかじゃ
使い「やいやい、たれかおらぬか」
太郎「ははー おまえに」
使い「ちと しさいあって この長いフォークで うまく
食事ができるおなごを、探しておる。
若殿のつかいじゃ。」
太郎「さすれば・・・」
ままはは 割って入る
ま「な、なんとどーんぴしゃりの おなごがおりまする。」
使い「どこじゃ、どこじゃ」
ま「ははー こちらにひかえし おなごはみどもの
むすめ 姉と妹にござります。」
使い「では、そこの卓上に 馳走をならべる。ささ
ははぎみ、お三人で食されい。
この長きフォーク一本しかつかえぬぞ。」
ま「みどものフォークは長すぎる。つえほどあるわ。」
姉「ええい、とどかぬわい・・」
妹「自分の口へもはいらぬ。」
ガラガラ ガッチャーン
使い「たべれたか」
3人「たべられぬわい」
「たべれたか」
「たべられぬわい」
使い「とっとと 下がられい。若殿はそちらを
お呼びでないわ。」
使い「おお そこのおなご、 名はなんと申す。」
灰 「シンデレラ じゃがここでは灰かぶりと
よばれておりまする。」
使い「ちと しさいあっての。この長いフォークで
食せるおなごを探しておる。」
灰 「おまかせ あれい、太郎冠者、次郎冠者
ご一緒に・・・」
2人「これは うれしや。」
使い「お3人、ささこの長きフォークにて食されい。」
灰「太郎冠者、おくちを開けなされこのエビを食されい」
太「なんと ぜいたくなお味じゃ。ささ 次郎冠者
この鯛のあんかけを食されい。あーん」
次「うまいこと、うまいこと。しんでれらどの 春巻きを
進ぜよう。」
つぎつぎに彼らは長いお箸で互いに食べさせあった。
使い「たべられたか」
3人「食べられたわい」
「たべられたか」
「食べられたわい」
使い「みごとじゃ・・・
なんじが まこと 殿が探しておられる
思いやり深いおなごじゃ。」
「ささ、城へまいられい。いまかいまかと
まちかねておいでじゃ。」
「太郎冠者、次郎冠者両者もくるがよい。」
太次「ははーこのうえなき しあわせー」
城へむかう一団をみてのこった3人
「やるまいぞ、やるまいぞ・・・・」
*ストーリーの骨子になる部分に 中国の
仏教的昔話を参考にしました。
しんでれら・・・・・・・・・・・・・し
ままはは
あね
たろうかじゃ
じろうかじゃ
使い「やいやい、たれかおらぬか」
太郎「ははー おまえに」
使い「ちと しさいあって この長いフォークで うまく
食事ができるおなごを、探しておる。
若殿のつかいじゃ。」
太郎「さすれば・・・」
ままはは 割って入る
ま「な、なんとどーんぴしゃりの おなごがおりまする。」
使い「どこじゃ、どこじゃ」
ま「ははー こちらにひかえし おなごはみどもの
むすめ 姉と妹にござります。」
使い「では、そこの卓上に 馳走をならべる。ささ
ははぎみ、お三人で食されい。
この長きフォーク一本しかつかえぬぞ。」
ま「みどものフォークは長すぎる。つえほどあるわ。」
姉「ええい、とどかぬわい・・」
妹「自分の口へもはいらぬ。」
ガラガラ ガッチャーン
使い「たべれたか」
3人「たべられぬわい」
「たべれたか」
「たべられぬわい」
使い「とっとと 下がられい。若殿はそちらを
お呼びでないわ。」
使い「おお そこのおなご、 名はなんと申す。」
灰 「シンデレラ じゃがここでは灰かぶりと
よばれておりまする。」
使い「ちと しさいあっての。この長いフォークで
食せるおなごを探しておる。」
灰 「おまかせ あれい、太郎冠者、次郎冠者
ご一緒に・・・」
2人「これは うれしや。」
使い「お3人、ささこの長きフォークにて食されい。」
灰「太郎冠者、おくちを開けなされこのエビを食されい」
太「なんと ぜいたくなお味じゃ。ささ 次郎冠者
この鯛のあんかけを食されい。あーん」
次「うまいこと、うまいこと。しんでれらどの 春巻きを
進ぜよう。」
つぎつぎに彼らは長いお箸で互いに食べさせあった。
使い「たべられたか」
3人「食べられたわい」
「たべられたか」
「食べられたわい」
使い「みごとじゃ・・・
なんじが まこと 殿が探しておられる
思いやり深いおなごじゃ。」
「ささ、城へまいられい。いまかいまかと
まちかねておいでじゃ。」
「太郎冠者、次郎冠者両者もくるがよい。」
太次「ははーこのうえなき しあわせー」
城へむかう一団をみてのこった3人
「やるまいぞ、やるまいぞ・・・・」
*ストーリーの骨子になる部分に 中国の
仏教的昔話を参考にしました。
2011年9月17日土曜日
2011年7月16日土曜日
コロボックル
姉と弟は、うつむいて歩いていた。
弟の手の甲と顔にひっかき傷があり、血がにじ
んでいる。
「もう、けんかなんか やめときや」
「せやけど、わざと 僕にしゃべらして みんなで
笑うんやもん。」
二人は家庭の事情でお母さんと3人で北海道に
越してきたばかりだった。
「卑怯な人間は、よの中によーさんいてる。」
「分ってる。そのたんびに けんかばかりして
られへん・・・」
その時 かわいた白い地面に、黒い水玉模様が
つぎつぎと、現れた。
「わたる、雨や。」
「お姉ちゃん、あそこ。」
弟が指さしたところには、二人よりはるかに背が
高い ラワンブキが群生していた。
ふたりが 高い天井の葉や太くしっかりした茎に
感心していると、外はどしゃぶりの雨になった。
かすみが学校で借りた本を、読んでやっている
うち、二人ともすっかり眠りの世界へ誘われて
いった。
起きてから 二人は、・・同じ夢を見ることがある
だろうか・・・・あれは現実のことだったのかな
コロボックルと名乗った自分たちよりはるかに小
さい生き物が人差し指をだすと 飛んできて指に
ぶら下がった。左右の掌を合わせると、何人乗
かれるかおしあいへしあい、。座ってひざを少し
たてるとすべり台に利用した。
雨があがって 帰るとき、彼らは口ぐちに言った
「ちいさなことで くよくよするなよー」
「北海道にはでっかい自然があるさ きみの
ともだちだよ」
「自信をもつんだ算数100点だったろ?」
「また、きてもいい?」
「ああ いいさ いつでも おいで。」
だが 次の日 学校の帰り、ランドセルのまま
走っていったけれど、コロボックルたちはいなか
った。次の日も・・・次の日も・・・・・
いつしか大人になったわたると、かすみは
たまに誰にも話したことのない、あの時の話を
することがある。
夢だったのか、現実だったのか・・・何度考えて
もわからない。あの日を境に、泣き虫だった
わたるがやさしくて強い子になった。
かすみは、コロボックルは人の心に住むのかも
しれないなーと最近思う。
弟の手の甲と顔にひっかき傷があり、血がにじ
んでいる。
「もう、けんかなんか やめときや」
「せやけど、わざと 僕にしゃべらして みんなで
笑うんやもん。」
二人は家庭の事情でお母さんと3人で北海道に
越してきたばかりだった。
「卑怯な人間は、よの中によーさんいてる。」
「分ってる。そのたんびに けんかばかりして
られへん・・・」
その時 かわいた白い地面に、黒い水玉模様が
つぎつぎと、現れた。
「わたる、雨や。」
「お姉ちゃん、あそこ。」
弟が指さしたところには、二人よりはるかに背が
高い ラワンブキが群生していた。
ふたりが 高い天井の葉や太くしっかりした茎に
感心していると、外はどしゃぶりの雨になった。
かすみが学校で借りた本を、読んでやっている
うち、二人ともすっかり眠りの世界へ誘われて
いった。
起きてから 二人は、・・同じ夢を見ることがある
だろうか・・・・あれは現実のことだったのかな
コロボックルと名乗った自分たちよりはるかに小
さい生き物が人差し指をだすと 飛んできて指に
ぶら下がった。左右の掌を合わせると、何人乗
かれるかおしあいへしあい、。座ってひざを少し
たてるとすべり台に利用した。
雨があがって 帰るとき、彼らは口ぐちに言った
「ちいさなことで くよくよするなよー」
「北海道にはでっかい自然があるさ きみの
ともだちだよ」
「自信をもつんだ算数100点だったろ?」
「また、きてもいい?」
「ああ いいさ いつでも おいで。」
だが 次の日 学校の帰り、ランドセルのまま
走っていったけれど、コロボックルたちはいなか
った。次の日も・・・次の日も・・・・・
いつしか大人になったわたると、かすみは
たまに誰にも話したことのない、あの時の話を
することがある。
夢だったのか、現実だったのか・・・何度考えて
もわからない。あの日を境に、泣き虫だった
わたるがやさしくて強い子になった。
かすみは、コロボックルは人の心に住むのかも
しれないなーと最近思う。
2011年7月4日月曜日
うりんぼ
駅の階段で わたしはないていた。動けないでいた。
震えてた。
たくさんの人が 上下する階段のはじっこで 恐ろしさでかたまっていた。
何日か前、わたしは生まれた。広いおうちにいる、お母さんのおなかから ふたごの弟と一緒に生まれた。
母さんは、わたしと弟をかわるがわるなめて、おっぱいをいっぱい飲ませてくれた。おなかいっぱいで、眠る 母さんのそばは あったかくて やわらかくて・・・とっても気持ちよかったけど・・・・ある日わたしと弟はダンボール箱に入れられ、駅の近くの草むらに捨てられた。
わたしは 母さんをさがしに 箱を出て駅の階段で動けなくなったんだ。
いきなり女の子の声がした。
「わあーー かわいい!」
そしてわたしは抱きあげられて 女の子の家に連れて行かれた。次々出てきた おうちの人はわたしを見て、
「あらっ かわいい ねこちゃん」
「アネキ、そのミーミーいってるやつどうしたん?」
「おや、かわそうに 震えて おなかがすいてるんだ。」
おうちの人はわたしに、お皿にいれたミルクをくれた。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ オナカスカセテイルダロウナ
わたしは背中の模様で「うりんぼ」と名付けられ、その
家で飼われることになった。なんとか飢え死にはまぬがれたみたいだった。
わたしを拾ってくれた恩人はカスミちゃん16才。
その弟 わたしをいじめかわいがり、ワタル14才。
おばあちゃんは、わたしの食事がかりになった。
一番好きなのは この家の おばちゃん。
のみとり、うんちの世話をしてくれ いいこ いいこ
と なでなでしてくれる。この人は母さんみたいだ。
わたしは この家でぐんぐん大きくなった。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ ヤセホソッテイナイカナ
爪とぎするので、障子もふすまもボロボロになった
けど、みんな
「うりんぼか しかたないな」と笑うだけ
テーブルの花びんを割ったときも
「うりんぼか しかたないな。」
一日中昼寝してても
「うりんぼか なまけものだな。」
うりんぼ!と呼ばれ みゃーとでも返事をすると
「うりんぼは 天才だ!」と言われる。
けっこう わがままで 幸せに暮らしている。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ ドコカニイルノダロウカ
春が過ぎ、夏が来て、秋、 冬、・・・
あれから4年がたった。
ある日スーパーへのお買いものに、車に乗せてもらった。駅の近くのスーパーでドアが開いた時、ちょっと
そのあたりを散歩しょうと 飛び出た。
スーパーの裏口には、段ボールや生ごみやいろんな
ものがあって、面白い。きょろきょろしていたその時。
一匹の猫が現れた。背中にいのししの子みたいな模様がある。
「みゃー おまえこの辺の猫じゃないな?」
「あなた いつか 会ったことある・・?」
「みゃーもしかして?」
「もしかして・・・みゃー」
ああそれは 長い間 忘れられずにいたふたごの
弟だった。
「おねえちゃん、元気だった?」
「ずーっと元気だったよ。人間に飼われているの。」
「ぼくは、きままに野良猫してるんだ。」
「毎日 食べられるの?」
「食べられない時もあるよ。でもこうやって生きてる。」
それから わたしたちはかくれんぼをしたり、かけっこ
をしたり・・・遊んではしゃべり、しゃべっては遊んだ。
弟は、人間は恐ろしいと言い、わたしは優しいと言い返した。足の裏に感じる土の感触の気持ちいいこと!
木登りも楽しかった。どんどん登ると気持ちよい風を感じた。
その時だった。遠くでわたしを呼ぶ声がした。
「うりんぼーー」
「うりんぼーー」さがしている。まいごになったと思って。
「おねえちゃん ここで暮らそうよ。」
わたしは やせた弟をじっと見つめた。涙があふれて
やがて弟はみえなくなった・・・
わたしは4年間、弟のことを心配してきたが、それは
あの人たちと暮らしてきた4年間だった。
「さようなら・・」後ろは振り向かないで声のするほうへ
走って行った。
わたしは はしりながら 思った
食べるものがなくて、こわい人間しか知らなくて、雨の日寝るところがなくても 生き生きと、自由に暮らせる
幸せもあるんだと。
オトウトハ シアワセダッタヨ カアサン
震えてた。
たくさんの人が 上下する階段のはじっこで 恐ろしさでかたまっていた。
何日か前、わたしは生まれた。広いおうちにいる、お母さんのおなかから ふたごの弟と一緒に生まれた。
母さんは、わたしと弟をかわるがわるなめて、おっぱいをいっぱい飲ませてくれた。おなかいっぱいで、眠る 母さんのそばは あったかくて やわらかくて・・・とっても気持ちよかったけど・・・・ある日わたしと弟はダンボール箱に入れられ、駅の近くの草むらに捨てられた。
わたしは 母さんをさがしに 箱を出て駅の階段で動けなくなったんだ。
いきなり女の子の声がした。
「わあーー かわいい!」
そしてわたしは抱きあげられて 女の子の家に連れて行かれた。次々出てきた おうちの人はわたしを見て、
「あらっ かわいい ねこちゃん」
「アネキ、そのミーミーいってるやつどうしたん?」
「おや、かわそうに 震えて おなかがすいてるんだ。」
おうちの人はわたしに、お皿にいれたミルクをくれた。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ オナカスカセテイルダロウナ
わたしは背中の模様で「うりんぼ」と名付けられ、その
家で飼われることになった。なんとか飢え死にはまぬがれたみたいだった。
わたしを拾ってくれた恩人はカスミちゃん16才。
その弟 わたしをいじめかわいがり、ワタル14才。
おばあちゃんは、わたしの食事がかりになった。
一番好きなのは この家の おばちゃん。
のみとり、うんちの世話をしてくれ いいこ いいこ
と なでなでしてくれる。この人は母さんみたいだ。
わたしは この家でぐんぐん大きくなった。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ ヤセホソッテイナイカナ
爪とぎするので、障子もふすまもボロボロになった
けど、みんな
「うりんぼか しかたないな」と笑うだけ
テーブルの花びんを割ったときも
「うりんぼか しかたないな。」
一日中昼寝してても
「うりんぼか なまけものだな。」
うりんぼ!と呼ばれ みゃーとでも返事をすると
「うりんぼは 天才だ!」と言われる。
けっこう わがままで 幸せに暮らしている。
カアサン ドウシテイルカナ
オトウトハ ドコカニイルノダロウカ
春が過ぎ、夏が来て、秋、 冬、・・・
あれから4年がたった。
ある日スーパーへのお買いものに、車に乗せてもらった。駅の近くのスーパーでドアが開いた時、ちょっと
そのあたりを散歩しょうと 飛び出た。
スーパーの裏口には、段ボールや生ごみやいろんな
ものがあって、面白い。きょろきょろしていたその時。
一匹の猫が現れた。背中にいのししの子みたいな模様がある。
「みゃー おまえこの辺の猫じゃないな?」
「あなた いつか 会ったことある・・?」
「みゃーもしかして?」
「もしかして・・・みゃー」
ああそれは 長い間 忘れられずにいたふたごの
弟だった。
「おねえちゃん、元気だった?」
「ずーっと元気だったよ。人間に飼われているの。」
「ぼくは、きままに野良猫してるんだ。」
「毎日 食べられるの?」
「食べられない時もあるよ。でもこうやって生きてる。」
それから わたしたちはかくれんぼをしたり、かけっこ
をしたり・・・遊んではしゃべり、しゃべっては遊んだ。
弟は、人間は恐ろしいと言い、わたしは優しいと言い返した。足の裏に感じる土の感触の気持ちいいこと!
木登りも楽しかった。どんどん登ると気持ちよい風を感じた。
その時だった。遠くでわたしを呼ぶ声がした。
「うりんぼーー」
「うりんぼーー」さがしている。まいごになったと思って。
「おねえちゃん ここで暮らそうよ。」
わたしは やせた弟をじっと見つめた。涙があふれて
やがて弟はみえなくなった・・・
わたしは4年間、弟のことを心配してきたが、それは
あの人たちと暮らしてきた4年間だった。
「さようなら・・」後ろは振り向かないで声のするほうへ
走って行った。
わたしは はしりながら 思った
食べるものがなくて、こわい人間しか知らなくて、雨の日寝るところがなくても 生き生きと、自由に暮らせる
幸せもあるんだと。
オトウトハ シアワセダッタヨ カアサン
2011年6月7日火曜日
2011年5月14日土曜日
空とぶ@@@
わたしは 暗く生暖かい 空気がまとわりつくような
森の中で、迷子になっていた。
ざわざわと風が吹くと、木々の梢がゆれ 、見えるよう
で 見えない青空から かすかに木漏れ日の道導が
足元を照らした。
どれぐらい歩いただろうか・・・突然目の前に白壁の
洋館が現れた。苔むした森に その洋館は少し違和感
があった。何が原因かわからなかった。
近づくと青に金の縁取りをした看板がかかっていた。
赤い字で「注文の多い料理店」と書いてあった。
「なに?聞いたことがあるなーー・・・たしか・・・
宮沢賢治だ!! 食べられるのかい・オイオイ!」
けれど、空腹感と好奇心には勝てなくて入口のドアを
開けると、
{マウスを お持ちください}と書いてあった。
わたしは ポケットから 常備携帯マウスを取り出した。
そして次のドアを開けると、そこは散髪屋だった。
お店のひとがマウスの裏を一回なでると、バリカン
仕様になった。
えりあしがすっきり、涼しくなっていく・・・大きなあくび
をしてわたしは眠りに落ちた。
心地よい眠りから覚めたわたしは、目の前の鏡に映っ
た自分をみて 仰天した。
1ミリヘアーにびっしりとパン粉がくっついており、
頭はまるで大仏様。感心している間もなく次の部屋に
通された。奥におふろがある そこは脱衣所だった。
「あかすりをします。ゆっくりつかってください。」
「そんな 気持ちのいいことしてくれるんや。ありがたい。」
溶けていくような ぜいたくな牛乳&卵 風呂で、うっと
りしたあとは、また眠くなった。
「なんぼでも、あかすり してちょ・・・・・zzzzz・・・」
体じゅうエステの泥パックでもしてるのか、なにか
皮膚がつまっている感じがして 目が覚めた。
パックもパック。パン粉のパックだった。
奥から声がした。
「油の温度はどうじゃ?」
「ひさびさの おかしら付きだからね」
「ケチャップとマスタードで いただこうかな・・」
・・・・えらいこっちゃ・・・・
・・・・あら でっかい猫! ばけものねこだな・・・・・
「あのーすみません トイレに行かしてください。
もれそうなんです・・・。あう・・」
「それは 行っておいたほうが 味が・・いや・・
パックがおちないようにそろそろ行ってください。」
右手にはしっかりと マウスがおさまっていた。
常備携帯フライマウスは 本来はパソコンに使うが
電話・バリカン・そしてこれから背中がぱかっと開いて
空を飛ぶのである。テントウムシが羽をひらくように。
口にわりばしをくわえ、その両端をわたしがつかみ
「とべ~~~」ちいさくても 高性能の飛ぶマウスは
こうして長年のうっぷんを猫にはらし わたしは
からあげにならずにすんだのである。
森の中で、迷子になっていた。
ざわざわと風が吹くと、木々の梢がゆれ 、見えるよう
で 見えない青空から かすかに木漏れ日の道導が
足元を照らした。
どれぐらい歩いただろうか・・・突然目の前に白壁の
洋館が現れた。苔むした森に その洋館は少し違和感
があった。何が原因かわからなかった。
近づくと青に金の縁取りをした看板がかかっていた。
赤い字で「注文の多い料理店」と書いてあった。
「なに?聞いたことがあるなーー・・・たしか・・・
宮沢賢治だ!! 食べられるのかい・オイオイ!」
けれど、空腹感と好奇心には勝てなくて入口のドアを
開けると、
{マウスを お持ちください}と書いてあった。
わたしは ポケットから 常備携帯マウスを取り出した。
そして次のドアを開けると、そこは散髪屋だった。
お店のひとがマウスの裏を一回なでると、バリカン
仕様になった。
えりあしがすっきり、涼しくなっていく・・・大きなあくび
をしてわたしは眠りに落ちた。
心地よい眠りから覚めたわたしは、目の前の鏡に映っ
た自分をみて 仰天した。
1ミリヘアーにびっしりとパン粉がくっついており、
頭はまるで大仏様。感心している間もなく次の部屋に
通された。奥におふろがある そこは脱衣所だった。
「あかすりをします。ゆっくりつかってください。」
「そんな 気持ちのいいことしてくれるんや。ありがたい。」
溶けていくような ぜいたくな牛乳&卵 風呂で、うっと
りしたあとは、また眠くなった。
「なんぼでも、あかすり してちょ・・・・・zzzzz・・・」
体じゅうエステの泥パックでもしてるのか、なにか
皮膚がつまっている感じがして 目が覚めた。
パックもパック。パン粉のパックだった。
奥から声がした。
「油の温度はどうじゃ?」
「ひさびさの おかしら付きだからね」
「ケチャップとマスタードで いただこうかな・・」
・・・・えらいこっちゃ・・・・
・・・・あら でっかい猫! ばけものねこだな・・・・・
「あのーすみません トイレに行かしてください。
もれそうなんです・・・。あう・・」
「それは 行っておいたほうが 味が・・いや・・
パックがおちないようにそろそろ行ってください。」
右手にはしっかりと マウスがおさまっていた。
常備携帯フライマウスは 本来はパソコンに使うが
電話・バリカン・そしてこれから背中がぱかっと開いて
空を飛ぶのである。テントウムシが羽をひらくように。
口にわりばしをくわえ、その両端をわたしがつかみ
「とべ~~~」ちいさくても 高性能の飛ぶマウスは
こうして長年のうっぷんを猫にはらし わたしは
からあげにならずにすんだのである。
2011年2月1日火曜日
みつばちと花の精
みぞれが雪になり
音もなく
二人の上に降りてくる
鳥居をくぐれば
群れている鳩も
今日は いない
おみくじを交換して
よほど おかしいことがあるのか
雪が降る 灰色の空を見上げて
笑っている
二人は やがて
おみくじを
そばで可憐な花をつけている
蝋梅の枝に結んだ
ありがとう 楽しかったわ
女の目じりがぬれているのは
雪のせいじゃない
「また 会えるよ。」
「いつ 会えるの?」
「菜の花が咲くころ」
「わかっているわ。黄水仙・・・次がれんぎょう
そして フリージア・・・・」
「ぼくには 黄色の花が一番美しく見えるんだ。」
蝋梅の枝から
一匹のみつばちが飛び立ち
ちいさい輪を描いてから
どこかに行ってしまった
花の精は
なんども なんども くりかえした
またきてね
またきてね
神社の池に
同心円のさざなみがひろがり
池のあちこちでささやいている
くるよ きっとまた会えるさ
池の中から声をかけてくれたのは
マウスだった
マ・・・マウス!!!!
音もなく
二人の上に降りてくる
鳥居をくぐれば
群れている鳩も
今日は いない
おみくじを交換して
よほど おかしいことがあるのか
雪が降る 灰色の空を見上げて
笑っている
二人は やがて
おみくじを
そばで可憐な花をつけている
蝋梅の枝に結んだ
ありがとう 楽しかったわ
女の目じりがぬれているのは
雪のせいじゃない
「また 会えるよ。」
「いつ 会えるの?」
「菜の花が咲くころ」
「わかっているわ。黄水仙・・・次がれんぎょう
そして フリージア・・・・」
「ぼくには 黄色の花が一番美しく見えるんだ。」
蝋梅の枝から
一匹のみつばちが飛び立ち
ちいさい輪を描いてから
どこかに行ってしまった
花の精は
なんども なんども くりかえした
またきてね
またきてね
神社の池に
同心円のさざなみがひろがり
池のあちこちでささやいている
くるよ きっとまた会えるさ
池の中から声をかけてくれたのは
マウスだった
マ・・・マウス!!!!
2011年1月9日日曜日
西暦3000年
毎年代変わりするので、その一匹が昔をしっている
訳ではない。しかし 親から子へとすこしずつ語り継が
れ今年羽化するセミたちはもう地上にでても 青空の
見える 公園ではなくなっていることを 知っている。
片隅に遊具があり、桜・くちなし・百日紅などが手入れ
され、四季折々に咲いていた公園ではないと・・・・
その公園がある「日本」は危惧されていた少子化の
対策をとれないまま 短期政権がころころと方針を変え
ねじれ国会などと呼ばれ、相手の失敗をオニの首でも
取ったように吹聴し 本来の仕事を後回しにしすぎた。
移民を受け入れるでもなく、火星や月に第二の生物を
探索する科学者を育てるでもなく・・・・・
1億を越していた人口は、2100年化石燃料が途絶え
るころ、4000万人になり、ウランなどの核燃料も底を
つくころ100万人にと、少子化の対策をきちんととらな
かった日本は かつて どこの国も 経験したこともな
いほどのスピードで国家の形を 失っていった。
それだけではない。絶滅する動物や、異常繁殖する
生きものが いままでの バランスを崩し、一時は便利
だった ヒトガタロボットも燃料や 製作司令するもの
がいなくては意味をなさない。
雨がふれば 川が決壊し、列車の線路はぼうぼうに
生えた草で覆われた。
飛行場に亀裂が入り、フライトもストップした。
巨大化した おい茂る木々はのたうちまわる根っこで
アスファルトを砂漠の砂にし ビルというビルを破壊
した。時折 ゴキが走り回った。
西暦3000年 夏 日本の人口は29人。
あなから出てきた セミが見たのは もはや公園では
なく うっそうと茂る 空の見えない森。
文明からみはなされた アダムとイブのようなカップル
セミは あまりの衝撃にうっかり 羽化を忘れるところ
だった・・・・・・・
訳ではない。しかし 親から子へとすこしずつ語り継が
れ今年羽化するセミたちはもう地上にでても 青空の
見える 公園ではなくなっていることを 知っている。
片隅に遊具があり、桜・くちなし・百日紅などが手入れ
され、四季折々に咲いていた公園ではないと・・・・
その公園がある「日本」は危惧されていた少子化の
対策をとれないまま 短期政権がころころと方針を変え
ねじれ国会などと呼ばれ、相手の失敗をオニの首でも
取ったように吹聴し 本来の仕事を後回しにしすぎた。
移民を受け入れるでもなく、火星や月に第二の生物を
探索する科学者を育てるでもなく・・・・・
1億を越していた人口は、2100年化石燃料が途絶え
るころ、4000万人になり、ウランなどの核燃料も底を
つくころ100万人にと、少子化の対策をきちんととらな
かった日本は かつて どこの国も 経験したこともな
いほどのスピードで国家の形を 失っていった。
それだけではない。絶滅する動物や、異常繁殖する
生きものが いままでの バランスを崩し、一時は便利
だった ヒトガタロボットも燃料や 製作司令するもの
がいなくては意味をなさない。
雨がふれば 川が決壊し、列車の線路はぼうぼうに
生えた草で覆われた。
飛行場に亀裂が入り、フライトもストップした。
巨大化した おい茂る木々はのたうちまわる根っこで
アスファルトを砂漠の砂にし ビルというビルを破壊
した。時折 ゴキが走り回った。
西暦3000年 夏 日本の人口は29人。
あなから出てきた セミが見たのは もはや公園では
なく うっそうと茂る 空の見えない森。
文明からみはなされた アダムとイブのようなカップル
セミは あまりの衝撃にうっかり 羽化を忘れるところ
だった・・・・・・・
別れの夜
わたしは ピアノの演奏を聴きながら
ワインを飲みほした。
二人の最後の夜だった。
なつかしい・・・・
はじめてのデートで
この曲を聞いたわね。
今夜はデユエット
ちょっと待ってー
もう 帰るの?
もう少し いいじゃない
・・・・・ねえ
1.化粧のあとの鏡の前で
いつも あなたの手を借りた
背中のぼたんが止めにくい
・・・・・・・・・
化粧してから服着る?
独りで 着られへん服
買うなあーー
2.別れの夜の涙のしずく
星も流れて 散ってゆく
今夜のベッドも冷たそう
・・・・・・・
星が流れて 散ってゆく
えーらいこっちゃ
ねこ 飼えば 暖かよ
「ワイン おかわりーーー」
「お客さま オーダーストップでございます。」
ふん化粧なおしてーーーーかえろ~~ゆれながら~
あら コンパクトが あかないわ
つけまつげの チェックできないわ
グラッ
コツン
酔っているのではない
いつものいねむり
コツンとあたったのはコンパクトではない。
そうです。
ひそかなるマウスシリーズ第5弾ぐらい
別れの夜の出来事でありました。
ワインを飲みほした。
二人の最後の夜だった。
なつかしい・・・・
はじめてのデートで
この曲を聞いたわね。
今夜はデユエット
ちょっと待ってー
もう 帰るの?
もう少し いいじゃない
・・・・・ねえ
1.化粧のあとの鏡の前で
いつも あなたの手を借りた
背中のぼたんが止めにくい
・・・・・・・・・
化粧してから服着る?
独りで 着られへん服
買うなあーー
2.別れの夜の涙のしずく
星も流れて 散ってゆく
今夜のベッドも冷たそう
・・・・・・・
星が流れて 散ってゆく
えーらいこっちゃ
ねこ 飼えば 暖かよ
「ワイン おかわりーーー」
「お客さま オーダーストップでございます。」
ふん化粧なおしてーーーーかえろ~~ゆれながら~
あら コンパクトが あかないわ
つけまつげの チェックできないわ
グラッ
コツン
酔っているのではない
いつものいねむり
コツンとあたったのはコンパクトではない。
そうです。
ひそかなるマウスシリーズ第5弾ぐらい
別れの夜の出来事でありました。
別れの朝
カフェと呼ぶにはなつかしすぎるつくり。
ごくふつうのテーブルにいすが4つづつ、セットされている。
梁がむきだしで、大きな意味のないシーリングファンが
ゆっくり まわっている。
わたしは 男と別れ話をしていた。
すっかり さめたコーヒーを前に二人は言葉もなく
ただ 楽しかった日々を思い出していた。
「こんなことをしていても きりがないよ。」
「もう 帰っても 平気やし。」
ずっとだまっていた男がはじめて声をだした。
「ありがとう。忘れないよ。さようなら・・」
一人残されたわたしは 冷たくなったコーヒーを
すすり、トーストのよこについていたゆで卵を手に
もって、テーブルにコンコンとあててみたが卵はひび
もはいらない。かたい卵や・・・・
おでこで割ろう・・・コツーーーーン
あいてて・・・ててわたしは何をしてるんだろう・・
日記を書こうとパソコンの前にすわって・・またもや
爆睡。そしてまたもや夢をみた。そしてそして・・・・
あるときは「たわし」またあるときは「ひげそり」はたま
たあるときは「携帯」となって七変化のマウス。
小さいほうを使用中。きょうはゆでたまごとなって
わたし主演の夢ドラマの迷脇役となって、悲しい恋
にたちあったのでありました。
ごくふつうのテーブルにいすが4つづつ、セットされている。
梁がむきだしで、大きな意味のないシーリングファンが
ゆっくり まわっている。
わたしは 男と別れ話をしていた。
すっかり さめたコーヒーを前に二人は言葉もなく
ただ 楽しかった日々を思い出していた。
「こんなことをしていても きりがないよ。」
「もう 帰っても 平気やし。」
ずっとだまっていた男がはじめて声をだした。
「ありがとう。忘れないよ。さようなら・・」
一人残されたわたしは 冷たくなったコーヒーを
すすり、トーストのよこについていたゆで卵を手に
もって、テーブルにコンコンとあててみたが卵はひび
もはいらない。かたい卵や・・・・
おでこで割ろう・・・コツーーーーン
あいてて・・・ててわたしは何をしてるんだろう・・
日記を書こうとパソコンの前にすわって・・またもや
爆睡。そしてまたもや夢をみた。そしてそして・・・・
あるときは「たわし」またあるときは「ひげそり」はたま
たあるときは「携帯」となって七変化のマウス。
小さいほうを使用中。きょうはゆでたまごとなって
わたし主演の夢ドラマの迷脇役となって、悲しい恋
にたちあったのでありました。
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